3年ぶりのCDスリーブ紹介シリーズのブログです。
第1回が、160822 タイポロジー・スリーブ編
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第2回が、161203 バイク・スリーブ編・・・・・でした。
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で、今回は何のテーマにしようか・・・と考えまして・・・
そう、マイクロフォン・スリーブ編にしました・・・?
マイクロフォンがCDスリーブに配されたアルバムということです。
つまり、こんな感じの・・・
SINGS BEDTIME STORIES/高岡早紀 (ビクターエンターテインメント)
マイクロフォン・スリーブ・・・なかなかいい感じでしょ!
マイクロフォンが主役というか、重要な役割を果たしているスリーブのアルバムを
ご紹介しようというのが今日の目論見です。
マイクが主役なので、当然、ヴォーカルのアルバムが多い訳ですが・・・
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ではさっそく始めます!
マイクロフォンに向かって、苦しげに切なげに歌いかける表情で有名なアルバムと言えば・・・
やっぱりこれでしょう!
HELEN MERRILL WITH CRIFFORD BROWN/Helen Merrill (EmArcy)
Helen Merrill(vo), Clifford Brown(tp), Danny Bank(fl), Jimmy Jones(p), Barry Galbraith(g),
Gilt Hinton(b), Oscar Pettiford(b,cello), Osie Johnson(ds), Bobby Donaldson(ds) 1954年録音
ニューヨークの溜息と謳われたヘレン・メリルが夭逝の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンをバックに歌ったアルバムです。若き日のヘレン・メリルの歌唱に被さるブラウニーのトランペットが素晴らしい出来栄えです。
・・⬆︎ 画像をクリックして、You’d Be So Nice To Come Home To をお聴きください。
SINGS LULLABYS OF BIRDLAND/Chris Connor (Bethlehem)
Chris Connor(vo), Ronnie Odrich(fl,cl), Joe Cinderella(g), Don Burns(acc), Vinnie Burke(b), Art Mardigan(ds) 1954 年録音
クリス・コナーは1950年代にスタン・ケントン楽団の専属歌手、いわゆるケントン・ガールズとして人気を博し、晩年まで長く活躍したヴォーカリストです。低いハスキーヴォイスで数々の名唱を遺しました。
・・⬆︎ 画像をクリックして、Lullabys Of Birdland をお聴きください。
ヘレン・メリルのアルバムに勝るとも劣らぬ粋なスリーブがこちら。
THELMA GRACEN/Thelma Gracen (Wing〜EmArcy)
Thelma Gracen(vo), Quen Anderson(tb), Georgie Auld(ts), Lou Levy(p), Barney Kessel(g), Joe Comfort(b), Sid Bulkin(ds) 1955年録音
セルマ・グレーセンは生涯でこの1枚のアルバムしか発表していない幻級の歌手。でも、一流どころの伴奏者を従えて上出来のジャズヴォーカルを聴かせてくれてます。優しげな表情が何とも言えませんね。
・・⬆︎ 画像をクリックして、Tea For Two をお聴きください。
次は日本人のアルバムを・・・
YELLOW CARCASS IN THE BLUE/笠井紀美子 (Three Blind Mice)
笠井紀美子(vo), 峰厚介(ss,as), 菊地雅洋(p), 鈴木良雄(b), 村上寛(ds) 1971年録音
笠井紀美子は1970年代に日本で一番人気の高かったジャズヴォーカリストです。このアルバムスリーブにはマイクロフォンが写っていませんが、彼女の数十センチ先にはきっとマイクロフォンがセッティングされているに違いありません。ハスキーな声、クネクネとうねるようなフレージングなどとても個性的なヴォーカルです。
・・⬆︎ 画像をクリックして、Round ‘bout Midnight をお聴きください。
ヴォーカルを最後にもう1枚。
一昔前ですが、日本で人気の高かったオランダのヴォーカリスト、アン・バートンです。
HE’S FUNNY THAT WAY/Ann Burton (ロブスター企画)
Ann Burton(vo), Ken McCarthy(p), 稲葉国光(b), 小原哲二(ds) 1977年/1980年録音
バートンが来日した折に、ダイレクトカッティングという一発勝負の録音方式で有名になったロブスター企画という小さなレコード会社に吹き込んだ稀少盤。ピアノトリオをバックに得意のバラッドを歌った名品です。
・・⬆︎ 画像をクリックして、Skylark をお聴きください。
ヴォーカルが続いたので、数少ない楽器系のマイクロフォンスリーブを紹介しましょう。
MINOR MOVE/Tina Brooks (Blue Note)
Lee Morgan(tp), Tina Brooks(ts), Sonny Clark(p), Doug Watkins(b), Art Blakey(ds) 1958年録音
ジャズの名門レーベル<ブルーノート>の中でも、ティナ・ブルックスはちょっとマイナーな存在の人。でも、サックスの音やフレーズは、ハンク・モブレイやクリフォード・ジョーダンと較べても全く遜色のない人です。これは、サイドに豪華なメンバーを揃えたクインテット編成のリーダーアルバムです。
・・⬆︎ 画像をクリックして、Minor Move をお聴きください。
どうです。
マイクロフォン・スリーブ、なかなか面白いでしょう?
ジャズって中身の音楽も大事ですが、スリーブデザインも相当に重要なんですよね。
🎵 🎵 🎵 TODAY’S MUSIC 🎵 🎵 🎵
今日の音楽は、もう1枚、マイクロフォン・スリーブを紹介して終わりましょう。
新しい録音なんですが、CDがなかなか手に入らない稀少盤です。
小川恵理紗さんは1989年生まれのジャズフルート奏者です。
渡米して名門バークレー音楽院でジャズを学び、2013年から日本に戻って全国各地でライブ活動中を行なっています。
マイクに向かってフルートを構えたスリーブ写真がかなり秀逸ですね。
現在、ウォンテッド順位が第1位のCDアルバムです。
SKY IS THE LIMIT/小川恵理紗 (ちぐさレコード)
小川恵理紗(fl), ヤマザキタケル(p), 森田悠介(b), 野澤宏信(ds), 板橋文夫(p), 会田桃子(vln), 金子健(b) 2016年録音
1. Black Nile
2. Completed Light
4. オルゴール時計
5. Freedom Jazz Dance
6. Erisa 5
7. Blue Bossa
8. 7 Train
9. Rebuliço
10. Salt Spring