毎回、ブログの最後に私の好きな音楽を
TODAY’S MUSIC として紹介しています。
ほとんどジャズですが・・・・
今日はモダンジャズの歴史を絡めた話題を少々・・・・・
1945年頃・・・
第2次世界大戦後くらいから
アメリカでは新しいスタイルのジャズが抬頭します。
バップとかビバップと呼ばれているスタイルです。
・・・日本ではモダンジャズと呼んでいます。
◾️ まず チャーリー・パーカー という
アルトサックス奏者がその先頭を疾走します。
ビバップの誕生です。
以降、多くの追随者が現れ、
パーカーは10年後に亡くなります。
・・・1955年、享年34歳でした。
パーカーの演奏は今聴くと、うるさい、騒々しい!
・・・トータルの音楽としては未完成です。
sでも、
sそれまでのジャズとは一線を画す
s斬新なリズム感覚とアドリブフレーズで・・・・
そこが
次世代のミュージシャン達の感性を
魅了して止まなかったようです。
⬆︎ 画像をクリックすると、YouTubeに移動します。
Koko/Miles Davis(tp) Charlie Parker(as) Bud Powell(p) Curly Russell(ds) Max Roach(ds)
1945年録音 (Savoy Record)
チャーリー・パーカーの死後・・・
次世代のアルトサックス奏者たちは
より完成度の高いスタイルを完成させていきます。
そのスタイルは ハードバップ と呼ばれ
たくさんの人気ミュージシャンが育っていきました。
1950年代半ばから1960年代半ばまでの10年間です。
現代のジャズスタイルはほとんどこの時期に完成された
・・・と言っても過言ではありません。
◾️ キャノンボール・アダレイは・・・・
パーカーの死と入れ替わるように
フロリダからNYにやってきた
・・・アルトサックスの逸材でした。
デビューの時期と、派手なフレージングで
"パーカーの再来"とまで呼ばれましたが・・・・
実はフロリダ出身らしい
底抜けに陽気なミュージシャンでした。
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Carribean Cutie/Nat Adderley(cornet) Cannonball Adderley(as) Hank Jones(p) Paul Chambers(b) Kenny Clarke(ds)
1955年録音 (Savoy Record)
◾️ ジャッキー・マクリーンは・・・・
独特の"あとノリ"のフレーズで
人気の高いアルトサックス奏者です。
20歳で
マイルスデイビスのグループに参加して注目されました。
マッタリとしたアドリブで、最初は下手くそでしたが
5年後には人気ミュージシャンに成長します。
1960年代には前衛的なアルバム
ONE STEP BEYOND
を発表し、時代の寵児になった人です。
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Sentimental Jouney/Jackie McLean(as) Mal Waldron(p) Doug Watkins(b) Art Taylor(ds)
1956年録音 (Prestige)
◾️ フィル・ウッズは・・・・
チャーリー・パーカーにとことん入れ込んで
パーカー未亡人と
・・・・結婚までしてしまった白人アルト奏者です。
1950年代は、パーカー直系の演奏で鳴らしましたが・・・・
1960年代以降は欧州に拠点を移して
新境地を切り拓いた息の長いミュージシャンです。
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Salt Peanuts/Thad Jones(tp) Phil Woods(as) George Wallington(p) Curly Russell(b) Art Taylor(ds)
1957年録音 (Mode)
⬆︎ フィル・ウッズの Salt Peanuts どうでした?
この Salt Peanuts という曲は・・・・
ビバップ・トランペッターの巨人
・・・ディジー・ガレスピーが作曲した
ハイテンポの典型的なビバップナンバーです。
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そのガレスピーと、チャーリー・パーカーが共演した
元祖ビバップの演奏も聴いてみてください!
神ってますよ!!
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Salt Peanuts/Dizzy Gillespie(tp) Charlie Parker(as) Bud Powell(p) Charles Mingus(b) Max Roach(ds)
1953年録音 (Debut)
今日は、
初期モダンジャズのアルトサックスのビッグスターを
4人、紹介しました。
♫ ♫ ♫ TODAY’S MUSIC ♫ ♫ ♫
ここで改めてトゥデイズミュージックもないんですが・・・
では
モダンジャズ以前のアルトサックスってどうだったの?
という疑問があるかも知れないので
少し古いスイングスタイル派のアルト奏者を紹介しましょう。
ラビットの愛称で親しまれた
スイング派の巨匠と言えば・・・
ジョニー・ホッジス です。
上品で風格のあるホッジスの演奏を聴いてみましょう。
モダン派との違いがわかりますか?
⬆︎ 画像をクリックすると、YouTubeに移動します。
Come Sunday/Emmett Berry(tp) Lawrence Brown(tb) Johnny Hodges(as) Ben Webster(ts) Rudy Williams(ts) Ted Brannon(p) Barney Richmond(b) Al Walker(ds) 1952年録音 (Norgran)